本来、日本人は「ありがとう」がなかなか言えない民族だと思います。
というのは、欧米人が他人に何かされた時に、「サンキュー」というのに比べて、日本人はつい「すみません」と言ってしまうからです。
エレベーターの「開く」ボタンを押して待ていてくれた時。
醤油を取ってもらった時。
前の席から資料を回してもらった時。
こんな時、僕たちの口をついて出るのは「すみません」が多いですよね。
本来、「ありがとう」は「有難し」、つまり「滅多にない事」を指していたと思います。
だから、日本人は「ありがとう」が簡単に使えないように、無意識的にコントロールされているのではないかと思うのです。
要するに、「ありがとう」と無意識的に言う為には、かなりレベルの高いサプライズや、貢献度を感じる事が必要なのだと思います。
つまり、小さな親切を受けたくらいでは、「ありがとう」スイッチが入らない。
「レアケースじゃないし、それでいちいち感情を震わせられない」というような、言わば防御が働くのではないかと思うのです。
これは、日本人が感情をあまり表に出さない、とか、奥ゆかしい文化性だとかが影響していると思います。
だから、「すみません」で済ませちゃう。
でも言い換えれば「すみません」のフルテンが「ありがとう」みたいな事かも知れない。
実際、本当にうれしい時は「ありがとう」言いますもんね!
「ありがとう」を一日10回言おう、みたいな自己啓発本もありますけど、確かに「ありがとう」は言う方も言われる方も気持の良いものです。
さっそく、身近な人、例えば嫁さんや旦那さん、職場の同僚、部下に「ありがとう」って言ってみませんか?
フルテンでGO!
<メモ>
twitterの中で、外国人の「日本人はちょっとしたお礼が言えないよね」という発言を耳にしてのエントリー。
なるほどー。
言葉の構造が原因なのね。
気付かせてくれて、
ありがとう!
そして、すべての子供達(チルドレン)におめでとう。
投稿情報: くままる | 2009年7 月23日 (木) 23:24